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日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 米國辨理公使の中立布吿書(アメリカ弁理公使の中立布告書)

[場所] 兵庫
[年月日] 1868年2月18日
[出典] 日本外交年表竝主要文書上巻,外務省,33頁.
[備考] 
[全文]

普吿 慶應四年一月二五日

 日本國中にて

御門陛下と大君の間に戰闘の起れる趣公法ありしに因り米國臣民等偏頗なき中立を固守する法を設けん事を欲し其臣等に普吿するは軍艦或は兵糧運送船を賣却し或は賃貸し兵器彈藥を賣り兵卒兵士軍務に關る書狀又は兵士を運輸する等都て戰爭に關する事を右對敵双方の敦れへにても務むるを此戰闘に乘し志すの所業は萬國公法に基き右中立の法を破るものとし仇敵の所爲とすヘし

右双方の內一方に奉職するものは軍律に服從すヘし又中立を破る所の船並其他運送を助くるものは取押へ入宦すへし且右の法は中立の人に屬する荷物迄押及ほすへし

右中立を破るものは人船共米國政府の保護を失ひ米國と日本間の條約にて許されある正理を失ふへし

  在日本米國ノミニストルレジテント

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 千八百六十八年第二月十八日於兵庫