データベース「世界と日本」(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 大日本大朝鮮兩國盟約(大日本大朝鮮両国盟約)

[場所] 京城
[年月日] 1894年8月26日
[出典] 舊條約彙纂,第三卷(朝鮮・琉球),外務省條約局,185‐186頁.
[備考] 
[全文]

明治二十七年八月二十六日京城ニ於テ調印(日、漢文)

同年九月十一日官報彙報欄揭載

(大日本大朝鮮)兩國政府ハ(日本曆明治二十七年七月二十五日、朝鮮曆開國五百三年六月二十三日)ニ於テ朝鮮國政府ヨリ淸兵撤退一節ヲ以テ朝鮮國京城駐在日本特命全權公使ニ委託シテ代辦セシメタル以來兩國政府ハ淸國ニ對シ旣ニ攻守相助クルノ位地ニ立テリ就テハ其事實ヲ明著ニシ併ニ兩國事ヲ共ニスルノ目的ヲ達センガ爲メ下ニ記名セル兩國大臣ハ各〃全權委任ヲ奉シ訂約シタル條欵左ニ開列ス

 第一條

此盟約ハ淸兵ヲ朝鮮國ノ境外ニ撤退セシメ朝鮮國ノ獨立自主ヲ鞏固ニシ日朝兩國ノ利益ヲ增進スルヲ以テ目的トス

 第二條

日本國ハ淸國ニ對シ攻守ノ戰爭ニ任シ朝鮮國ハ日兵ノ進退及ヒ其糧食準備ノ爲メ及ブ丈ケ便宜ヲ與フヘシ

 第三條

此盟約ハ淸國ニ對シ平和條約ノ成ルヲ待テ廢罷ス可シ

此レカ爲メ兩國全權大臣記名調印シ以テ憑信ヲ昭ニス

 大日本國明治二十七年八月二十六日

  特命全權公使 大鳥圭介 <印>

 大朝鮮國開國五百三年七月二十六日

  外務大臣 金允植 <印>

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