データベース『世界と日本』(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 日淸兩國間追加通󠄁商航海條約 附屬第六號及第七號(日清両国間追加通商航海条約 附属第六号及び第七号)

[場所] 
[年月日] 1903年10月8日
[出典] 日支間並支那ニ関スル日本及他国間ノ条約 大正12年版,外務省条約局編,74-77頁.
[備考] 
[全文] 

同上附屬第六號及第七號

 北京開市ニ關スル同上委員間ノ交換公文

   光緖二十九年八月十八日

   明治三十六年十月八日   上海ニ於テ

來翰

以書翰致啓󠄁上候陳者北京ニ各國人民ノ居住及營業ノ場處ヲ設置スルコトニ關スル本條約第十条ノ規定ニ據レハ各國公使館護衞兵及通󠄁路護衞兵ニシテ全然撤囘セラレタル場合ニ於テハ北京ニ在テ內城ノ外ニ於テ貴我雙方ニ都合好ク且故障ナキ場所󠄁ヲ擇ヒ各國商人居住營業ノ場處ニ充ツヘキ旨定メラレ候而シテ其ノ境界內ニ於テハ各國商民ノ土地ヲ租借シ家屋倉庫ヲ建造󠄁シ營業ノ場處ヲ開設スルヲ許スヘク候尤モ淸國人民ノ私有ニ屬スル家屋及土地ノ租借ニ關シテハ其ノ所󠄁有者ニ於テ賃貸ノ希望ヲ有スルヲ要󠄁シ且其ノ契約ハ抑制强迫ヲ用フルコトナク公平ニ協定セラルヘキモノニ有之候右場處內ノ道路橋梁ハ淸國官廳ニ於テ之ヲ管轄經理シ該處ニ居住スル外國人ハ淸國住民ト同シク其ノ地方及警察規則ヲ遵守スヘク淸國官廳ノ承諾ヲ得ルニ非サレハ自ラ地方役場及警察ヲ設クルコトヲ得サル儀ニ有之右各國人民居住及營業ノ場處開カレ且其ノ境界劃定セラレタル上ハ從來城內城外ニ散在セル外國人ハ都テ該場處內ニ移居スルコトヲ要󠄁シ處々ニ散住シテ以テ淸國官廳ノ必ナル取締ニ不便要󠄁ナラシムルヲ得サル次第ニ有之候右外國人所󠄁屬ノ土地家屋ハ公平ニ其ノ價格ヲ協定シ之ニ對シ相當ノ賠償ヲ支拂ヒ又其ノ移轉期限ハ其ノ時ニ於テ決定セラルヘシ而シテ其ノ期限内ニ移轉セサル者ハ何等賠償ヲ要󠄁求スルノ權ナカルヘク候本委員等ハ將來不必要󠄁ナル交渉ヲ避ケムカ爲メ前記ノ如ク協定シ置クコトノ雙方ニ利益アルヲ認󠄁メ竝ニ貴委員等ノ考量ヲ煩シ且御同意アラムコトヲ希望シ併セテ何分ノ貴答ヲ煩シ度此段御照會得貴意候敬具

 光緖二十九年八月十八日

     大淸國條約改訂委員

      伍廷芳

      盛宣懷  關防

      呂海寰

 大日本國條約改訂委員

  日置益 閣下

  小田切萬壽之助 閣下


往翰

以書翰致啓󠄁上候陳者本日附貴翰接收「北京ニ各國人民ノ居住及營業ノ場處ヲ設置スルコトニ關スル本條約第十条ノ規定ニ據レハ各國公使館護衞兵及通󠄁路護衞兵ニシテ全然撤囘セラレタル場合ニ於テハ北京ニ在テ內城ノ外ニ於テ貴我雙方ニ都合好ク且故障ナキ場所󠄁ヲ擇ヒ各國商人居住營業ノ場處ニ充ツヘキ旨定メラレ候而シテ其ノ境界內ニ於テハ各國商民ノ土地ヲ租借シ家屋倉庫ヲ建造󠄁シ營業ノ場處ヲ開設スルヲ許スヘク候尤モ淸國人民ノ私有ニ屬スル家屋及土地ノ租借ニ關シテハ其ノ所󠄁有者ニ於テ賃貸ノ希望ヲ有スルヲ要󠄁シ且其ノ契約ハ抑制强迫ヲ用フルコトナク公平ニ協定セラルヘキモノニ有之候右場處內ノ道路橋梁ハ淸國官廳ニ於テ之ヲ管轄經理シ該處ニ居住スル外國人ハ淸國住民ト同シク其ノ地方及警察規則ヲ遵守スヘク淸國官廳ノ承諾ヲ得ルニ非サレハ自ラ地方役場及警察ヲ設クルコトヲ得サル儀ニ有之右各國人民居住及營業ノ場處開カレ且其ノ境界劃定セラレタル上ハ從來城內城外ニ散在セル外國人ハ都テ該場處內ニ移居スルコトヲ要󠄁シ處々ニ散住シテ以テ淸國官廳ノ必要󠄁ナル取締ニ不便ナラシムルヲ得サル次第ニ有之候右外國人所󠄁屬ノ土地家屋ハ公平ニ其ノ價格ヲ協定シ之ニ對シ相當ノ賠償ヲ支拂ヒ又其ノ移轉期限ハ其ノ時ニ於テ決定セラルヘシ而シテ其ノ期限內ニ移轉セサル者ハ何等賠償ヲ要󠄁求スルノ權ナカルヘク候本委員等ハ將來不必要󠄁ナル交渉ヲ避ケムカ爲メ前記ノ如ク協定シ置クコトノ雙方ニ利益アルヲ認󠄁メ竝ニ貴委員等ノ考量ヲ煩ハシ且御同意アラムコトヲ希望スル旨」御照會ノ趣致閱悉候右貴翰ニ記載セラレタル各項ハ大體ニ於テ御同意致シ差支無之候得共之ニ關スル詳細ノ規則ハ其ノ時ニ於テ本條約第十條ノ規定ニ從ヒ協議ノ上滿足ニ取極可申候尤モ右諸規則ト淸國及各外國間ニ協定セラルヘキ諸規則トノ間ニ本邦ノ不利ニ歸スルカ如キ差別ナカルヘキハ勿論ノ儀ニ有之候此段拜答得貴意候敬具

 明治三十六年十月八日

     大日本國條約改訂委員

      小田切萬壽之助 印

      日置益 印

 大淸國條約改訂委員

  呂海寰

  盛宣懷

  伍廷芳