データベース「世界と日本」(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 第13回主要国首脳会議における麻薬に関する議長声明

[場所] ヴェネチア
[年月日] 1987年6月10日
[出典] サミット関連資料集,566−567頁.
[備考] 外務省仮訳
[全文]

 7カ国の元首及び首相は,悲劇的な人命の損失を生ぜしめ,現在世界中の人々,特に若年層及びその家族に影響を及ぼしている薬物の濫用の問題について検討してきた。首脳は,この問題を克服するため,国内,地域及び多国間のキャンペーンを支持する戦略をとることの重要性を強調する。首脳は,麻薬の違法な生産及び流通に対する闘いを継続し,より効果的な国際強調に必要な全ての条件を整える意向である。首脳はまた,天然の麻薬の違法栽培を根絶し,これを社会的及び経済的発展の目的を増進するような他の形態の生産で代替するための努力するであろう。首脳は,既に二国間及び多国間ベースで達せられた合意を歓迎し,国際連合が来週ウィーンで開催する「国際麻薬会議」の成功を確信をもって期待する。