データベース「世界と日本」(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 第14回主要国首脳会議における政治宣言:麻薬

[場所] トロント
[年月日] 1988年6月20日
[出典] 外交青書32号,382−385頁.
[備考] 外務省仮訳
[全文]

16.違法な薬物の使用及び不法な麻薬取引は,サミット参加国国民並びに産出国・通過国国民に重大な危険をもたらす。不法薬物問題の全ての側面,特に,生産,取引,及び麻薬取引への資金調達,に対処するための諸方策につき全ての適切な場において国際協力を強化する緊急の必要性がある。この問題の複雑さの故に,特に麻薬密輸業者の収益を追跡し,凍結し,及び没収し,あるいは不正な資金の浄化を規制するための追加的な国際的協力を必要としている。

17.我々は,本年11月ウィーンで行われる不法取引に関する国連条約の交渉の成功に期待する。

18.我々は,麻薬との闘いにおいて,国内,二国間,及び多国間の努力を含む全ての分野における協力を改善する方途を提案するため,特別タスクフォースを招集するとの米国政府のイニシアティヴを支持した。