データベース「世界と日本」(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 「国際金融システムの濫用への取組み」に関する財務大臣報告書の概要(第27回主要国首脳会議)

[場所] ローマ
[年月日] 2001年7月7日
[出典] http://www.mof.go.jp/jouhou/kokkin/ko077a.htm
[備考] 
[全文]

資金洗浄

○昨年の沖縄サミットへの報告書を受け、資金洗浄対策等におけるこの1年の進展を報告し今後の行動を勧告する。

○資金洗浄対策非協力国に関するFATF(金融活動作業部会)のイニシアティブを歓迎。

・多くの国において、資金洗浄対策の法整備が進展したことに留意。

・適切な法制度の施行に至らなかった国に対し早急に法整備を行うことを要請し、FATFで合意した本年9月末までに改革を行わなかった場合、対抗措置を実施。

○資金洗浄対策の国際基準に関するFATF勧告の改訂作業が開始されたことを歓迎。

オフショア金融センター

○金融安定化フォーラムの勧告を受け、IMFは、オフショア金融センターにおける金融制度・監督、及び国際基準の遵守についての評価を開始。

○いくつかのオフショア金融センターがIMFと緊密に協力していくとの決定を行ったことを歓迎。

有害税制等

○有害税制プロジェクトに関するOECD租税委員会の報告を歓迎するとともに、G7の支持を確認。

○これまで10のタックス・ヘイブンが有害税制除去を約束したこと及びタックス・ヘイブンのコミットメントの期限の延期が想定されていることに留意。

○OECD加盟国の有害税制を除去することを助けるガイダンスの作成を要請。

○タックス・ヘイブンが有害税制除去の約束を果たすために、OECD加盟国や国際金融機関等に対して技術支援供与の検討を要請。

○電子商取引の課税問題に関するOECDの検討作業の進展を歓迎。