データベース『世界と日本』(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] G7外相声明

[場所] 
[年月日] 2021年1月27日
[出典] 外務省
[備考] 声明仮訳
[全文]

我々、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国、米国のG7外相及びEU上級代表は、政治的動機に基づくアレクセイ・ナヴァリヌィ氏の逮捕及び拘束を結束して非難する。

我々は、数千人もの平和的な抗議活動の参加者及びジャーナリストの拘束についても深く懸念し、ロシアに対して、自らの国内的及び国際的義務を遵守し、1月23日に平和的な集会の権利を行使したことで恣意的に拘束された人々を釈放するよう求める。意見を表明する個人の権利を警察部隊により暴力的に鎮圧することは受け入れられない。これらの事案は、ロシアにおいて、反体制派、市民社会、人権擁護者及び独立した意見表明のための空間が縮小されるという継続した負のパターンを裏付けるものである。

ナヴァリヌィ氏が、2017年に欧州人権裁判所が恣意的かつ明らかに不合理なものと認定した判決との関係で拘束されていることは遺憾である。我々、G7外相は、ロシア当局に対し、ナヴァリヌィ氏の即時かつ無条件の釈放を求める。ロシアは、人権を尊重し確保する自らの国内的及び国際的義務に拘束される。

G7外相は、ロシアによって開発された物質である「ノビチョク」類の化学神経剤による2020年8月のナヴァリヌィ氏への攻撃を可能な限り最も強い表現で非難したことを想起する。

我々は、あらゆる化学兵器の使用は容認されず、そのような兵器を使用しないとの国際的規範に反することを強調する。我々、G7外相は、ロシア当局に対して、化学兵器禁止条約の下でのロシアの義務に照らし、ロシア国内で行われた化学兵器の使用について捜査し信頼性のある説明を行うことを改めて求める。

反体制派政治家に対する確認された化学兵器の使用及びナヴァリヌィ氏の今回の拘束は、ロシアにおける民主主義、独立した意見表明及び政治的多元性を更に損なう。我々は、ロシアに対して、市民的及び政治的権利に関する国際規約の下での自らの義務を果たし、表現の自由を含む同規約が規定する権利を、ロシアの領土及び管轄下にある全ての個人に対して保証することを求める。

我々は、ナヴァリヌィ氏、恣意的に拘束されているあらゆる抗議活動の参加者及びジャーナリストの即時釈放並びに同氏に対する毒物使用に関する刑事捜査を求める国際的な呼びかけに対するロシアの反応を引き続き注視していく。我々は、化学兵器禁止条約並びにロシアにおける民主主義、法の支配及び人権への支持、そして、ロシアの市民社会への支持の強化に強くコミットし続ける。