データベース『世界と日本』(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 「アフリカにおける成長のためのエネルギー」イニシアティブに関する共同声明

[場所] 
[年月日] 2024年6月14日
[出典] 外務省
[備考] 仮訳
[全文] 

我々、カナダ、コンゴ共和国、コートジボワール、エチオピア、フランス、ドイツ、イタリア、日本、ケニア、モザンビーク、ナイジェリア、南アフリカ、英国、米国及び欧州連合の代表は、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」とアフリカ連合の「アジェンダ2063」で宣言されているように、低廉なクリーン・エネルギーへの普遍的なアクセスは、持続可能で強靭かつ包摂的な経済成長と社会開発にとって重要な要素であることを認識している。それはまた、パリ協定の気候目標を達成すること、及び気温上昇を摂氏1.5度に制限することを射程に入れ続けることにも貢献する。

アフリカの大きな、しかしほとんど開発されていないクリーン・エネルギーの潜在性は大規模な投資を必要とする。アフリカの大部分の人々が未だ電力とクリーン・クッキングへの信頼出来るアクセスを欠いていることを認識しつつ、我々は、エネルギー安全保障を支援する包摂的な移行を確保するため、クリーン・エネルギー源への投資を加速すべく取り組む。

これらの目標及びパリ協定第5回締約国会合(CMA5)で決定された世界的な取組を達成するため、我々は、G7の「アフリカにおける成長のためのエネルギー」イニシアティブの立ち上げとその成功に貢献することを期待している。このイニシアティブは、融資可能なクリーン・エネルギー・プロジェクトを開発し、公的資金と技術支援の触媒的な活用を通じて民間資本を引きつけ、また、譲許的資金の流れを奨励し、アフリカ全域におけるクリーン・エネルギーへの投資に対する障壁の克服を助ける。

このイニシアティブは、政府、民間セクター、金融機関、国際開発金融機関及び地域社会の集団に関与していく。国連開発計画や国際エネルギー機関とも提携していく。また、補完性を確保し、重複を避けるため、既存のプログラムと連携し、G7グローバル・インフラ投資パートナーシップとも緊密に連携して運営していく。